排卵障害
月経周期の乱れや月経が長期間にわたり来ない無月経の原因に、器質的疾患や妊娠での無月経を除外すると、排卵障害というものがあります。
つまりこれは、排卵が行われないという状態で、月経周期が乱れてしまったり、不妊症になる原因にもなります。
排卵が行われないということは、女性ホルモンの内分泌系の一連の流れの異常ともいえます。
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視床下部⇔下垂体⇔卵巣の流れの異常
排卵障害の大部分は、脳の中枢性の高プラクチン血症と視床下部の障害に分かれます
また、卵巣性では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と早発性卵巣機能不全(POF)にわかれます。
経膣超音波検査という検査で子宮の大きさ・子宮内膜の厚さと形状、卵巣・卵胞の状態を検査します。
子宮内膜の厚さは現在のエストロゲンの状態、子宮の大きさ・卵胞の状態は長期的な(過去の)エストロゲンの分泌の状態を知る事が出来ます。
エストロゲンの分泌で子宮内膜は厚くなり、長期間にわたりエストロゲンの分泌が低下することで、子宮は小さくなります。
子宮の大きさ | 子宮内膜の厚さ | 卵巣にある卵胞の有無 | ||
A | 正常 | 6㎜以上 | ○ | 中枢性第1度無月経 |
B | 小さい | 6㎜未満 | ○ | 中枢性第2度無月経 |
C | 正常 | 6㎜以上 | ○ | 多嚢胞性卵巣症候群 |
D | 小さい | 子宮内膜が線状 | × | 早発性卵巣機能不全 |