月経周期についてについてのページです。

月経周期について

月経は約1カ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血です。また一生のサイクルで見ると、第二次性徴の一環として思春期の頃に始まり、成熟期に安定し、更年期に終了します。
女性は加齢に伴い長期間の身体的変化とともに、月経周期に伴う短期間の身体的変化を周期的に起こしています。
約28日ごとに繰り返されるおの周期を月経周期といいます。
この周期はホルモンによって分泌されています。
まず、月経の始まりから終わりまでの一連の流れの中でどのようなホルモンが関連してくるのかというところから見ていきましょう。

~月経の流れ~
女性は月経が終わると、
【卵胞期】 下垂体からの卵胞刺激ホルモン(FSH)
黄体形成ホルモン(LH)の2種類の性腺刺激ホルモンが分泌されます。
卵巣では卵胞が発育を始めます→卵胞ではエストロゲンの分泌。

《注A》(この時期に発育していくたくさんの卵胞の中から、主席卵胞の選択が起こります。 それ以外の卵胞は閉鎖卵胞として退縮します)
子宮では着床準備のため子宮内膜が増殖します。

【排卵期】 下垂体からのFSH・卵胞からのエストロゲンが急激に分泌されることで排卵がおこります。
(月経が始まってから約14日めくらいでおこる)
【黄体期】

排卵後、性腺刺激ホルモンは減少します。
卵巣では黄体が形成されます。
黄体からはプロゲステロンとエストロゲンの分泌されます。
この時期はプロゲステロンの方が分泌が増え、その作用で体温が上昇します。

↓↓

この後、受精・着床がなく妊娠しなかったときは黄体が退化して、プロゲステロンの分泌が減少

↓↓

着床のために準備されていた子宮内膜がはがれ落ちることを月経といいます。

※尚、エストロゲンの分泌が多い排卵期(低温期)は体調もよく、気分も安定しており、逆にプロゲステロンの分泌が多い黄体期(高温期)は体調が不安定になりやすい傾向があるという報告もあります。

《注A》卵巣~排卵
卵巣には、生まれる前からもともと存在する原始卵胞というものがあります。
この原始卵胞は胎生期に減数分裂を開始して、以降、減数していくのみで増加することはありません。
原始卵胞は胎生6か月で最大の800万個あり、出生時に200万個に減少し、思春期に5万個10万個になり、最終的に閉経時に0になります。
女性の一生のうち、排卵する卵子の数は約400個ですが(月経開始が12歳で閉経を50歳と過程すると)、排卵する卵胞はもともと存在している卵胞のうち、ごくわずかで(1回の排卵で1個)、ほとんどの卵胞は閉鎖卵胞と呼ばれるものです。

月経周期の異常

正常な月経周期は25日から38日の間で変動は6日以内となっています。
正常な月経周期内の25日から38日で来るけど、変動が7日以上のものを不整周期
月経周期が24日以内に短縮して来るものを、頻発月経
月経周期が39日以上に延長して来るものを、希発月経といいます。
上記のいずれも、基礎体温表をつけることで、簡単に診断は出来ますが、器質的疾患(子宮筋腫や子宮がんなど・・・)がある可能性もあるので、婦人科でまず、器質的疾患が隠れていないか検査をしてもらう必要があります。

器質的疾患がない場合の原因としては、内分泌的機能(視床下部--下体--卵巣系)の異常から無排卵周期である場合が多くを占めます。
排卵がある場合でも、黄体機能不全により、高温期が短縮して、頻発月経が生じ、遅発性排により低温期が延長して希発月経が生じます。

ちなみに、妊娠・産褥・授乳期には生理的無月経(生理的なもの)となります。
妊娠は最終月経より、1か月以上の無月経が持続し、基礎体温では高温期が2週間以上持続した場合に疑われます。
その為、妊娠や内分泌の異常にまつわつ排卵の状態を把握するためにも、基礎体温を毎日つける習慣をつけましょう。

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